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この物語はフィクションです29

5月22日


堪忍袋の緒が切れた。
私は久々の休暇を終え、帰ってきた。
それもまさに、満を持しての帰還と言えよう。
本当に行って良かった。
会えて良かった。
そういう休暇だったが・・・
あのことを思いだすと、気分が悪い。

偽りの彼女から来た新たなメール。
あれは酷い。
考え得る限り酷い。
どんなメールかというと、こんな感じだ・・・



今日帰ってくるんでしょ?
最終便で、空港からはバスで帰る予定なら、
かわいそうだから迎えに行ってあげよう。



・・・ハァ?

はっきり言って、これはあてつけとしか思えない。
私の旅行中に「暇だ、暇だ」とメールを送っておいて、
いざ帰って来る日になったら、これだ。

もちろん彼女の寂しい気持ちはわかるし、
休暇を楽しんでいる私を後目に暇な日々を送って、
羨みたくなる気持ちもわかるのだが・・・
他人をこきおろすような真似をして、その埋め合わせをはかるか。

実は旅行中にもまた別の、似通った内容のメールを受け取ったが。
それは大都会を満喫している私に向かって、
大都会の人間の習慣を、これ見よがしに馬鹿にするものだった。
しかも「自分は所詮田舎者」だの何だのと言いながら・・・
そのとき取り沙汰された都会ネタは実に些細なものだが、
取り付く島もないくらい理不尽なこきおろし方で、
それに腹を立てた私は、以降のメールをすべて無視したのだった。

しかし無視されてなお、繰り返すか。


こんなことをもし無自覚にやっているのなら、
これはいよいよ同情の余地がない。
彼女は・・・ああ、最低だ。

劣等感や羨望を、他者を馬鹿にすることで埋め合わせるとは。



さしもの私も、こう思わざるを得ない。
先日会った友人と同じように。
ああ、これは私のせいじゃない。
これが誰かのせいだとしたら、本人以外にありえない。




貴様、それで本当に三十路か。

恥を知れ。


いまのお前は、全部お前のせいだ。
そんな歳になるまで一切自分で責任をとろうとしなかった、
お前の、全部お前のせいだ。

もう知らん。
自分でなんとかしろ。


私は先に進ませてもらう。
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