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この物語はフィクションです22

5月1日


偽りの恋人と、メール。
私の恋人には、お決まりの愚痴がある。
彼女の家族や近しい間柄の友人たち、そして周囲の人間みんなが、
自分のことを女性だと思ってくれないとこぼすのだ。
そしてこの私が彼女のどこに魅力を感じているのか、
それもさっぱりわからないの、と云う。

そういう話題になると会話の終わり方も決まっていて、
彼女の「でも好きだから一緒にいたい」というひとことで締めくくられるのだ。

しかし・・・

それは全部、彼女が自分に吐いた嘘だ。

今日私は意を決し、彼女にメールでこう返信した。
「それで自分のどこに魅力があるか、考えたことはあるのか?」
すると彼女から返ってきたメールには、こう書いてあった。
「考えれば考えるほどバカバカしくなるから、もうどうでもいいよ」
「こんな魅力のない私でごめんね、せめてあなたの好きなようにして」
私は、泣きたくなった。


それは心のナイフ。


予想通りのナイフは、しかし予想に反して、
この私めがけて真っ直ぐに飛んできた。
彼女を女性だと思っていないのは、周囲の人間ではない。
彼女に魅力を感じていないのは、私ではない。
彼女はすべてを他人のせいにしている。

私はただ、気付いて欲しかった。
傲慢だろうと何だろうと、べつに構わない。
何とでも言うがいい。
何でもいい。
ただ気付いて欲しくて、恐る恐る指摘した。

だがそれはすべて、私のせいになった。

彼女に魅力がない、という彼女だけの真実のために。


考えよう。

そこで自分の感情に耐えられないというのなら、
それはあきらかに私の弱さだ。
しかし、今日のようなことがいつまでも続くとしたら?


自分が今後どうすべきか、
早くも考え直すべきときがきたのか。
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