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ご近所さん

ある晴れた日の出来事なんですが。


桂の並木近くを歩行中、私はまたエゾリスたんに遭遇しました。
いつもはすれ違いざまに、
「ヂッ、ぢぢっ!」(立ち去らんかいゴルァ!/Vesta訳)
などと怒鳴られ(?)るのですが、その日はなぜか何も云われず。

しかしながらエゾリスたんの動きは活発で、始終私を警戒している様子。
すばやく枝や幹を行ったり来たりするたびに、ザリザリ、ガリガリと音がしました。
そんな愛らしいエゾリスたんを、私は立ち止まって微笑ましく見ていたのですが。


・・・・・・そのとき!


エゾリスたんは突然きびすを返し、私に向かって突進
枝を伝って、私のすぐ目の前の幹でぴたりと止まり、カッと私をにらんだ(?)のです。
お互いの距離、およそ3m。
至近距離に構えたエゾリスたんは私をにらみながら、
毛の逆立った尻尾を「ぶん、ぶん」と左右に振って、私を威嚇しておられました。
そろそろ冬毛であろうふさふさが、右、左、右、左・・・。

そんなエゾリスたんを、私は微笑ましく見守り続けようとしました。
そして、ある重要なことに気付いたのです。
じっと見つめた、エゾリスたんの顔・・・・・・・・・あ?


なんか、口にくわえてる・・・。


茶色い木の実。
なにかの実らしきものを、エゾリスたんはしっかりと銜えておられました。
(・・・ってあんた、それで鳴かなかったんかい!)
この日エゾリスたんが怒鳴らなかったのは、どうもそのせいだったようで。

口を開けたまま、呆然と立ち尽くす私。
木の実を銜えたまま、私に向かってなおも尻尾を振り続けるエゾリスたん。
見つめあう両者の間には、珍妙極まりない静寂が・・・。


・・・・・・ちーん・・・・・・。


私はふいに謝りたくなり、おそるおそる話しかけました。
「あ あのう・・・」
一瞬「びくっ」としたエゾリスたんを脅かさないように。
「そのう・・・ご ごめんなさ・・・」
すると先方は何を思ったか前足を一歩強く踏み出し、
(ぶぅん! くわっ!)
もう一度、駄目押しのように大きく尻尾を振って、私をにらみつけたのです。
しっかりと木の実を銜えたまま・・・。


「えッ、あ、いや、 す すいませんでした」


たまらず、私は逃げるようにその場を立ち去りました。
頭の中には、おびただしい数のハテナマークが。
(ま、負けた・・・・?)
(おいちょっと待て、何に負けたんだ?)
(キツネにつままれた?)
(キツネじゃなくてリスだろう?)
(じゃリスにつままれ・・・?)
(なぜつままれなきゃいけないんだ?)
ていうか何なの?このありえない体験・・・


なぜに???


うちの近所には、変な子が住んでいるようです。
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